2014年9月アーカイブ

こんにちは。

今日も前回の9つの壁の続きです。(ここから見られた方、詳しくは前回のブログを見て下さい→http://www.rakuchu-rakugai.jp/blog/

このところ、ブログ更新がとどこおりがちの中で久しぶりの連続更新!

実は‥このシリーズを郷まつり内覧会<10月11日(土)>までには完結させようと思ってます。

ということはほぼ毎日更新していくということになります。大変ですが‥がんばります。

少しでも多くの方に見て頂いて、ギャラリーに興味を持ってもらって、郷まつり行こっか、ついでにギャラリーの「9つの壁」を見よっか、ということになると嬉しいですね♪

 

では、今日は9つの壁その?

2つ目は東玄関から入ったところの床の間の正面の壁。

 

壁2230.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

ここの壁は前回の?の壁のように割れが入っていません。

 

?の壁↓

9壁?.JPG壁230.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここの壁は「黒聚楽切返し仕上」という方法で塗られています。黒聚楽というのは土の種類です。

日本建築の壁によく用いられる土だそうです。

周りの壁が割れの入った暖かい雰囲気に対しこの壁は床の間という壁にふさわしい空気感があります。

 

また、床の間の床板は船の板を再利用して使っているそうです。

「船板のよいものは赤杉で造られていて、腐った部分を取って削っていくと、神代杉のような色艶の材が出てくる(※より抜粋)」と、設計士の二村先生はおっしゃっています。

船板なんてまさかの素材ですね。それを床の間の床板に使うなんて数寄屋建築というものは奥が深いです。

 

ちなみにこの床の間に飾ってある額は妙心寺管長様に書いて頂いたもので「萬来」と書いてあります。

 

壁2231.JPG「先客萬来」の「萬来」ですね。この額で皆様をいつもお迎えしています。

 

 

 

 

 

それでは第?の壁へとつづきます?

 

(※1993年発行 (株)デルファイ研究所 Architecture Magazine at「数寄屋 九つの壁の冒険と茶室移築の試み」)

 

 

 

第40回 清水焼の郷まつり

2014年10月17日(金)?19日(日)9:30?17:00

詳しくは→清水焼の郷HP 

 

ギャラリー洛中洛外 内覧会

10月11日(土)?16日(木)10:00?17:00

皆さま、ぜひお越しください!

 

 

皆さん、こんにちは。

さて、タイトルの9つの壁とはー

 

ギャラリー洛中洛外がオープンして今年22年になります。

?外観.jpgこの建物は数寄屋建築を多く手がける設計士の先生・二村和幸さんに作って頂いた建物なのです。

その中でも壁は大変こだわりのある部分。

ブログをはじめて4年たちますが、この壁のご紹介がまだだったことに気づきました。

そこで今日からその9つの壁を一つずつご紹介していこうと思ってます。

 

 

建築雑誌.JPG

 

 

 

 

 

 

これはギャラリーがオープンして翌年に発行された建築雑誌(※1993年発行 (株)デルファイ研究所 Architecture Magazine at「数寄屋 九つの壁の冒険と茶室移築の試み」以下※)ですが、そこでギャラリーが9つの壁を持つ数寄屋建築だと紹介されています。

そこでは二村先生の文章による9つの壁の詳しい内容やどのように壁を作り上げていったかの経緯や二村先生と左官の卯田さんの対談などが載っている大変貴重な資料です。これからこの資料をもとに壁をご紹介していきたいと思います。

この表紙の写真も実はギャラリーの壁の一つなのです。

 

ギャラリー内の壁は先ほども言いましたが、卯田さんという左官の方が手掛けられました。

この卯田さんという方はその当時、御所や桂離宮も手掛けられることのできる数少ない技術を持った左官の方でした。

二村先生がこの雑誌でこう言っておられます。「今度の仕事は、桂離宮の笑意軒とか、御所のパラリの壁とか、京錆壁など、現在残っている技術を多くの人に見てもらおうという意味をもっているわけです。つまり、ここにくれば、みんなどういうものか見ることができる、と。」(※より抜粋)

ギャラリーが建った当時は建築の仕事や勉強をされている方が多く来られたものでしたが、今でも壁などを見に来られます。22年経った今はますます希少なものとなっていることと思います。

皆さんにもギャラリーに来られたらぜひ、この壁を見てもらいたいです。

 

では、その一つめ。

 

9壁?.JPGギャラリーの東玄関口。のれんをくぐって中に入ると

 

9壁?.JPG

 

 

 

 

 

床の間がお出迎え。この床の間のまわりの壁・天井が1つめの壁。

 

9壁?.JPG 

ここは壁の下地に塗るような荒壁の味を出そうとしたところ。

かつ洗練されたものにするために割れを細かくしているそうです。

そしてここはその「割れ」がテーマでどこまでそれをあやつることができるかといういことを目指したそうです。

 

ギャラリーの壁をどう塗ったらよいか考えるために卯田さんは、二村先生の事務所に同じような壁を作って何度も色んな実験を行って割れの大きさや密度によって材料をどのくらい配合したらよいかなどを研究されたそうです。

すごいこだわり!ですね。

 

 

この1つめの「深草土大藁入り割肌仕上」は石灰入下塗りを施した上から2回土壁を塗っています。深草土、すさ、砂、水、接着剤が入っています。

藁とすさを多く入れるため、大変塗りにくかったそうです。

しかしこの洞床の内部(香炉が置いてある空間の壁)は思い通りの仕事が出来たようです。

まわりが丸く割れが入っているのに対し洞床の内部は横一方向に跡が残っています。

ここは左から右へ一方向にだけ鏝(こて)を引いたそうです。

9壁?.JPG 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

卯田さんも「全く思っていたとおりの線がでました」、そして「もう一ぺんやれといわれてもなかなかできないことなのです」とも。(※より抜粋)

卯田さんの腕はもちろんですが、その時に湿気なども関係して上手くいくかどうかはその時の運次第みたいなところもあるんでしょうね。

この雑誌で二村先生が「まさしく壁は生きている」とおっしゃっている部分があるのですが、この壁を見ているとその言葉が実感として伝わってきます。

22年経っても、いえ経ったからこそ伝わってくるのかもしれません。

 

お客様をお迎えする第1の壁、玄関は割れの入った表情豊かな暖かい雰囲気の壁でした。

 

さて、次回は第2の壁です。お楽しみに?。

 

 

 

皆さん、こんにちは。

すっかり涼しくなって、朝夕は冷えるくらい。秋ですね?。

秋は食べるものも美味しいし、気候もいいからお出かけにいい季節です♪

 

秋の一日、郷まつりにお出かけはいかがでしょうか?

来る10月17日(金)から3日間、清水焼の郷まつりがあります。

それに先駆けて、11日(土)から郷まつりの前日、16日(木)までギャラリー洛中洛外の内覧会を催します。

楽しいうつわをたくさんご用意してお待ちしておりますので、ぜひお出かけください!

DM写真面.jpg

ご案内ハガキも出来ました。

ご住所をお聞きしている皆様にはお出しいたします。

手書きでご住所を書きますので、お手元にお届けはもう少し先になりますが、少しお待ち下さいね。

 

 

 

 

 

この手書きで書くというのも、お客様お一人お一人を思い浮かべて書き、そしてお名前も覚えることが出来るので、ギャラリー洛中洛外の欠かせない行事として定着しております。

今回も、心を込めて書かせて頂きますね?。

 DM宛名面.jpg 

 DSC06398.JPG

皆さん、こんにちは。

お久しぶりです。前の記事から1カ月くらいたちました。

なかなか更新できなくて‥ごめんなさい。

 

ギャラリー洛中洛外はもちろん、その間も休みなく開けておりました。

ただ、その間に変わったことは、すっかり秋の装いになったことです。

 

2014秋?.JPG2014秋?.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ようやく暑い夏も終わり、これからしばらくいい季節ですね。

秋のうつわを探しにお越しください。

 

10月には「清水焼の郷まつり」もあります。

10月17日(金)?19日(日)

清水焼団地一帯にお店が立ち並びます。

陶芸体験も出来るし、楽しいイベントも。

京都府内から農産物・加工品・美味しいグルメも出品されます。

詳しくはこちらへ→清水焼団地HP 

 

もちろん、ギャラリー洛中洛外も素敵なうつわをたくさん用意してお待ちしていますよ?♪

ぜひ、皆様でお越しくださいね。